この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
職場で知り合った男性と交際していたところ、その男性は実は既婚者であったということが発覚しました。依頼者様はすぐに交際を解消しましたが、男性の奥様(相手方)から、慰謝料請求のほか、嫌がらせを受けて困っているとのご相談でした。依頼者様は勤務先が経営する店舗の運営を任される立場でしたが、相手方が店舗に何度も訪問され、他の従業員やお客様のいる前で暴言を吐かれたり、また店舗前にペットの排泄物を置き去りにする、帰宅後に車で尾行される等の嫌がらせが続いたため、当事者での話し合いでは解決できないと感じ、当職にご相談いただきました。
解決への流れ
嫌がらせが続いており、店舗運営にも支障をきたすため、ご相談当日にご依頼いただき、同日中にすぐに介入しました。当職から相手方に連絡し依頼者様の代理人になったことを伝えましたが、初めのうちは感情的になっておりお話ができない状態でした。そのため、当職から、既婚者であるとの認識がなかったことを伝え、法的に慰謝料の支払い義務がないこと、嫌がらせを止めない場合は店舗の営業妨害等の損害を算出した上で裁判することも検討していること等、時間をかけて丁寧にお話し、相手方も冷静になり、迷惑行為について反省の言葉も引き出すことができました。その結果、同日から嫌がらせはなくなり、後日、相手方も弁護士を立てたことで代理人同士の交渉となりました。最終的に、双方が金銭を請求しない内容で、今後相手方の依頼者様の店舗への出入りを禁止すること、接触・連絡を禁止すること、口外禁止条項等を盛り込んだ和解をして解決となりました。
慰謝料請求事件において、請求側が感情的になってしまい、話し合いできなかったり、嫌がらせなどをしてくるケースが増えています。相手方の常軌を逸した行動などで身の危険を感じたり、相手方と冷静な話し合いができていないと感じたときは、無理をせずに、すぐに弁護士にご相談ください。代理人として介入するという方法以外にも、慰謝料の支払い義務の有無、和解金額の確認や、合意書面に盛り込むべき条項など、法的観点からのアドバイスをすることもできます。依頼者様・相談者様にとって、少しでもより良い解決ができるようにお話させていただきます。また、無料相談をご利用いただくだけで、うまく解決できたとご報告をいただくケースも多数ございます。現在は多数の事務所が無料相談を実施しておりますので、皆さまには法律事務所のサービスをうまく活用していただき、最も適切な解決を目指していただきたく思います。