犯罪・刑事事件の解決事例
#個人再生

【個人再生】奨学金と浪費による借金。資格制限の問題もあり個人再生を申立。

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石田 優一 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人みお綜合法律事務所神戸支店
所在地兵庫県 神戸市中央区

この事例の依頼主

20代 男性

相談前の状況

Sさんは学生時代に奨学金を合計200万円借り入れ、社会人になってから返済をスタートしました。また、社会人になって給料をもらうようになってから、競馬にのめりこむようになりましたが、負けが重なり、負けた分を取り返そうと思い、銀行やカード会社からの借入をしてさらに競馬につぎ込んでしまいました。3年ほどそのような生活を繰り返しているうち、借入額は一気に500万円に膨らんでしまい、毎月の手取り収入から返済をすることが苦しくなってしまいました。月々の支払額は10万円を超える状況であり、このまま支払いを続けるのは困難な状況でした。Sさんは、何とか支払いをしていきたいと考えていましたが、支払が苦しいことから、当事務所に相談に来られました。

解決への流れ

Sさんから事情をお伺いしたところ、奨学金は機関保証で家族・親戚が保証人になっているわけではないことから、個人再生・自己破産を進められる可能性があることが判明しました。一方、借入が増えた理由の大半は浪費であること、自己破産することでSさんが持っている資格(生命保険募集人=保険外交員)について制限されることが判明したことから、自己破産ではなく、個人再生手続きを進めることになりました。個人再生では、Sさんの500万円の借金と奨学金200万円の合計700万円は、140万円に圧縮になり、月々の支払は約4万円となりました。Sさんは、会社で財形貯蓄をされていましたが、金額が数十万円程度であったため、返済額が140万円より大きくなることはありませんでした。

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石田 優一 弁護士からのコメント

奨学金の支払が苦しいという相談が最近多く寄せられています。奨学金は、家族・親戚が保証人となっていると保証人の方に迷惑をかけてしまいますが、家族・親戚が保証人とならない機関保証の場合、整理をしても保証人に迷惑をかけることはありません。奨学金を借り入れた機関に相談するのが第一の方法ではありますが、支払の猶予が得られる可能性があるのみで、支払っていかないといけないことは変わりません。借入額も大きいことが多いですので、弁護士に相談して根本的な解決策を探るのが一番です。Sさんの場合、借入の原因や資格制限の問題から自己破産ではなく個人再生を選択しました。このように弁護士に相談することで借金問題の適切な解決方法が見えてきます。一度ご相談ください。